Firefoxの今後を予測するために、ヒントとなるのが関連ニュースです。
2021年上半期に注目された、Firefox関連のニュースをピックアップしてお届けします。
■WebExtensions Community Groupの立ち上げ
2021年6月4日、Apple、Google、Microsoft、Mozillaの4社が、WebExtensions Community Group(WECG)の立ち上げを発表しました。
このグループの目的は、ブラウザの拡張機能を改善すること。
それぞれの拡張機能を充実させつつ、将来の標準化を視野に入れた取り組みをスタートします。
具体的には、拡張機能が利用するAPIや共通コアの標準化を進めることで、各ブラウザ向け拡張機能を、簡単にリリースできる環境を整備していきます。
WECGは、さらに多くの開発者やブラウザメーカーの参加を呼び掛けています。
より快適・安全な環境整備の、第一歩と言えそうです。
■Firefox 90のリリース
Firefoxは2021年7月に、Firefox 90をリリースしました。
6月にFirefox89をリリースしてから、わずか6週間でバージョンアップが行われたことになります。
Firefox89では、画面デザインを大きく変更。
抜本的な変更が加えられたことで、ユーザーにとってより直感的に使える仕様となっています。
Firefox90では、バックグラウンドアップデートが有効化されています。
これにより、常に最新の状態に保てるようになりました。
■【Android版Firefox】拡張機能をより身近に
Firefoxと言えば、さまざまな端末で利用できるブラウザです。
Android版も人気ですが、2021年1月25日にリリースされたFirefox85より、拡張機能のインストールがさらに簡単になりました。
ユーザーは、おすすめアドオンをaddons.mozilla.org(AMO)から直接インストール可能に。
もともと、デスクトップ版では可能であった、この操作。
「Android端末ではなぜできないのか?」と、ユーザーが混乱する原因になっていました。
Firefox85からは、こうした状況が改善しています。
ただ、Android版Firefoxが推奨する拡張機能は、まだまだ多いとは言えません。
充実した拡張機能は、Firefoxの魅力の一つですから、さらなる充実を求めるユーザーも多いようです。
■目まぐるしく変化していくFirefox
ニュースをチェックしてみるとわかるとおり、Firefoxは、短期間で目まぐるしく変化しています。
こうした流れは、今後も継続していくでしょう。
Firefoxの今後にも、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。